5月中旬から松本地域では、ニセアカシヤの花粉症が始まります。約3週間ほどで終わりますが、かなり集中的に花粉が飛散しますので症状はかなり強く、患者さんはつらいようです。このニセアカシヤは多い地域と少ない地域があるようでかなり地域差があります。ニセアカシヤは、ちなみに豆科の植物です。
同じく5月に入ると、いね科の雑草花粉が始まります。カモガヤ、ホソムギ、オオアワガエリ(チモシー)などが代表的です。もともと日本には牧草として輸入されたものが多いようです。もともとヨーロッパでは、牧場で働く人の職業病といわれていたようです。このイネ科の花粉の時期はかなり長く8月ころまで続きます。
嗅覚異常には、「嗅覚が全くない」もしくは、「鈍い時とにおいはわかるが、そのもののにおいとして感じない」ときと二つの場合があります。
嗅覚が全くない場合です。原因としては下記のものがあります。
嗅覚としてはあるが、においが全く違うものとして感じる場合です。交通事故などの頭部外傷後に多く、治療法としては上記に準じますが困難な時もあります。原因として下記のものがあります。
人間には、味の感覚があります。味覚の4の味は、甘味、塩味、酸味および苦みです。よく辛いは味覚だという人がいますが、辛いは痛覚ですので、味覚とは関係ありません。
味覚はほとんど舌で感じますが、一部のども関係します。舌には味蕾といって、舌の表面のブツブツで感じます。舌の真ん中は小さいブツブツですが(糸上味蕾といいます)舌の左右の縁では線上です。舌の奥ではこれが大きくなって少し大きいぶつぶつ(有郭乳頭といいます)となります。味覚の障害には、次のようなものがあります。
原因がわかればその治療、亜鉛が不足ならばその補給をします。一度、耳鼻咽喉科を受診しその原因を探す必要があります。
ちなみに亜鉛の多い食品例は・・・
牡蠣(かき)、イワシ、豚レバー、牛肉、氷豆腐、ごま、カシューナッツ、アーモンド、チーズ、ココア、抹茶などです。
口腔アレルギー症候群と花粉症 oral allergy syndrome(OAS)
花粉症の方で、新鮮な果物や野菜を食べた後に、唇やのどにかゆみや腫れがでることを、口腔アレルギー症候群(OAS)といいます。最初に、いわれたのが北欧での、白樺花粉症とリンゴのOASでした。その後、イネ科花粉症、ブタクサ花粉症、スギ花粉症でも報告されています。
【バラ科の果物】
リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、イチゴ、ビワなど
【ナッツ類】
ピーナッツ、クルミなど
トマト、メロン、リンゴ、モモ、キウイなど
トマト、メロン、セロリなど
メロン、セロリ、ニンジンなど
花粉症ではありませんが、医療関係者の間で問題になっているのが、手術用のゴム手袋の接触アレルギーです。
これらの方ではフルーツ、特にバナナ、アボガド、クリなどで、OASがでることがあります。
治療は、OASの原因食物を避けるのが原則ですが、抗アレルギー剤を使用しながら摂取できることもあります。
種々の花粉症でOASがでるのは、花粉と食物との間に共通抗原があるからで、シラカバ花粉症ではシラカバ花粉抗原 Bet v 1、v 2と食物抗原と関連があるためといわれています。同じ食物でも色々な花粉症ででることは、色々な花粉の間に共通成分があるためといわれています。
いろいろなときがあります。
このときは、これを除去すればいいです。
気圧の変化(飛行機の中や、トンネルのなかのように)や特に風邪をひいていて鼻が詰まっていたりするとなりやすいです。
簡単なときは唾液を飲み込んだり、鼻をつまんで息を吐いて耳がボワッとしてやれば(バルサルバ法といいます)治りますが、なかなか治らないときもあります。あまり強くすると急性中耳炎になることもありますので強くしすぎないでください。
高度になると侵出性中耳炎といって、鼓膜の奥の中時腔に水がたまり耳がつまり簡単には治りません。鼓膜切開や穿刺で水を抜いたり、耳管通気法で耳管に空気を通します。
低音部のみ選択的に障害されて、難聴をおこすと耳が詰まった感じになります。時によっては軽いめまい感を伴うこともあります。
原因ははっきりしていません。比較的治りやすいのですが、何回も繰り返す方もいます。治りやすいといっても1ヶ月以上放置すると治りにくくなりますので早めの治療が必要です。治療はステロイド剤などの内服、時によっては注射が中心になります。
耳が詰まったと感じるときでもいろいろな原因があります。
耳管狭窄症だけではなく、感音性難聴のこともありますので、疑問に思えば早期受診をお勧めいたします。
などで悩んでいる方に、現在の扁桃腺治療についてご紹介します。
上記以外は基本的には、手術しないで治療するときが多いのですが、ケースバイケースですので、医師と相談してください。
大人で、2週間以上声がかすれて治らないときは耳鼻咽喉科を受診しましょう。重大な病気のこともあります。
声がかすれる病気には、次のような病気があります。
2週間以上声がかすれて治らない時は、単なる風邪と思わないで耳鼻咽喉科受診をお勧めいたします。
季節で出る人と一年中ある人といます。季節のある人はいわゆる花粉症です。くしゃみ、鼻水、鼻つまり、かゆみです。松本地方では、3月になると、春のスギ花粉の時期が始まります。アレルギー性鼻炎は、いわゆるアレルギー体質の人がなりますので理想をいえば、完全にアレルギー体質を治療できればいいのですが、現在のところ不可能です。花粉症とうまく付き合う方法を考えることです。
など、それぞれ一長一短あります。うまく使うことです。
アレルギー性鼻炎で薬を使うのが嫌だったり、その他の理由で薬を使えない時には、手術もあります。
比較的簡単な通院でできるものから、入院が必要なものまであります。
いずれの手術も比較的簡単な手術です。
アレルギー性鼻炎は薬で抑えるのもいいし、手術という選択肢もあります。
新幹線の事件以来、注目されている病気です。
耳鼻咽喉科関連の病気でもあります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠しているときに呼吸が一時的に止まる病気です。1回10秒以上の呼吸停止で、これが1時間に頻回におきる時に睡眠時無呼吸症候群といいます。
原因としては、中枢性、上気道性と混合型があります。
本人には普通、睡眠時無呼吸の感覚はありません。睡眠時に大きいいびきをかいていて、突然いびきが止まり呼吸も停止しています。しばらくすると呼吸が再開するのですが、この再開するときに非常に大きいいびきをかきます。このような方は、睡眠時無呼吸の可能性大です。
ポリグラフという機器を装着し、睡眠中の呼吸状態やこの時の脳波、どの程度血液中の酸素濃度が低下するか計ります。
これで大体、中枢性か上気道性か判断できます。また、無呼吸の程度もわかります。
上気道性のときは、肥満の程度や、鼻、咽頭、喉頭や下顎の状態を診察します。
睡眠が十分に取れていない状態ですので、昼間の生活にも影響があります。
家族などに指摘されて、心当たりのある方は医師に相談されること勧めます。
めまいは、色々な原因でなります。体の平衡機能を障害されると起こります。
体の動きを感じる内耳や、視覚の異常でも起こりますし、平衡感覚を統合する小脳・脳幹の異常でも起こります。
中枢の機能を十分発揮するには、心臓などの内臓機能も重要ですし、自律神経も大事です。
以下は、耳鼻咽喉科関連の代表的なめまいです。
上記以外にもめまいを起こす病気は色々ありますが、めまいは、内耳、小脳脳幹部頚部、など色々な部位からの原因で起こりますので、はっきりした原因を調べるのが重要です。
慢性中耳炎でお困りの人は多いと思われます。もちろん、症状は難聴、耳漏、その他です。慢性中耳炎には、大きく分けて二つのタイプがあります。